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令和3年3月14日

  <3月14日>

ワクチン休暇 河野氏検討河野太郎規制改革相は14日、新型コロナウイルスワクチンを接種したり、接種後に副作用が出たりした場合の休暇制度を検討する考えを示した。会社員ら現役世代の接種が始まる前に経済界と調整する方針だ。新型コロナウイルスワクチンは原則、住民登録する自治体で接種する。自宅から離れた場所に通勤する会社員らが平日に居住する自治体で接種できなければ、週末に自治体の接種会場が混雑する事態が想定される。(日本経済新聞3月15日(夕))

 

血栓の危険 高めない」。英アストラゼネカは14日、同社の新型コロナウイルスワクチンについて、血栓などの危険を高めることはなく、安全性に問題はないとの見解を発表した。同ワクチンを巡っては、血栓などの副作用があるとして接種を中断する国が出ていた。

8日時点で同社は肺塞栓22件、静脈の血栓症15件の報告を受けているが、接種人数比の自然発生件数をはるかに下回っているとした。

一方、アイルランドは14日、予防的措置として同社ワクチンの接種を一時中断した。ノルウェーデンマークなどもこれまでに一時中断を発表している。

ただフランスは「統計上危険度が高いとはいえない」として接種を続ける考えを示しているほか、WHOは事実関係が確認されるまで接種を続けられるとの認識だ。(同)

 

 

(コメント)

アストラゼネカのワクチンについては最新のニュース(ロイター15日)によると、ドイツやフランス、イタリアでも接種中断すると発表された。接種後に血栓ができるなどの副反応が疑われる事例があるからだ。このほかスペインでも中断されるとのことだ。

 

すでにデンマークノルウェーアイスランドブルガリアアイルランド、オランダも中断している。

欧州ではドイツが先週、感染拡大第3波に直面していると表明、イタリアが感染再拡大を受け抑制策を強化したほか、フランスのパリでは病院の対応能力が逼迫している。

こうした中、独仏伊など人口が多い欧州主要国でアストラゼネカ製ワクチンの接種が中断されることで、すでに遅延している欧州の接種状況を巡る懸念が一段と高まる可能性がある。

 

アストラゼネカのワクチンを巡っては対応が分かれており、英国は何も懸念はないと表明。ポーランドは恩恵はリスクを上回っているとの見解だ。欧州外ではタイが12日に中断を発表したが、その後再開を表明している。

欧州医薬品庁(EMA)によると、欧州で500万人がアストラゼネカのワクチン接種をうけているが、3月10日時点で30件の血栓症の事例が報告されているという。

 

日本ではアストラゼネカのワクチンは特例承認の申請中で、第一三共アストラゼネカからワクチンの原液を輸入し、国内で製剤化する計画となっており、接種準備が進められている最中だ。

 

 

血栓症とワクチンの因果関係というが、素人目には血栓ができるのはまさに新型コロナウイルスに感染し重症化した結果ではないか、と思える。

ワクチンの有効性の証ではあるが、効きすぎが起きてしまうということか。いずれにせよ、中断は賢明な判断ではないか。