令和3年3月25日
<3月25日>
ワクチン注射 人員確保に壁。新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、注射を打つ人員をどう確保するかが課題に浮上してきた。日本の現行法は医師や看護師しか認めていない。医学生やボランティアも活用する米欧に比べ接種に時間がかかる可能性がある。自民党内で歯科医師らに対象を拡大する有事対応を求める声があがっている。
日本医師会は慎重だ。幹部の一人は「医事法制に基づき、接種は医師と医師の指示をうけた看護師が担うべきだ」と話す。
自民党内も医師会などの集票力を期待する衆院選が視野に入り、ワクチン接種が可能な職種を広げる動きは鈍い。
厚労省は通常なら違法とされる行為について、法学者や公衆衛生の学者を集めた会議で違法でないとの法解釈をまとめて通知することができる。昨年4月のPCR検査の検体採取を特例で歯科医師に認める通知を出したのはこの手法だった。(日本経済新聞3月26日])
感染、宮城161人 愛媛・山形で最多。国内で25日、午後8時までに新たに1917人の新型コロナウイルス感染者が確認された。2月上旬の水準である2千人に迫る勢いで、感染再拡大への懸念が強まっている。(同)
米、黒人の接種に遅れ。バイデン政権は5月1日までに米国の成人の希望者全員にワクチンを接種できる体制を目指している。課題は黒人の接種が遅れていることだ。米国全体では4人に1人に当たる8500万人超が1回以上接種したにもかかわらず、新型コロナウイルスによる死亡率が最も高い黒人の接種は比較的進んでいない。背景には米医療史の汚点となったある実験の歴史がある。
人種別の接種率を集計できる41州のうちアラスカ州を除く40州で白人が黒人を上回った。東部ペンシルベニア州では白人が16%に対して黒人は5%、南部フロリダ州では同18%と8%。多くで2倍程度の差がみられた。(同)
アンジェスのコロナ治療薬候補。アンジェスは25日、カナダのバイオ医薬品企業バソミューン・セラピューティクスと共同開発中の新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「AVー001」について、初期段階の臨床試験(治験)で安全性を確認したと発表した。次の段階の治験は米食品医薬品局(FDA)と協議する予定。
このコロナ薬候補は、中等度から重度のコロナ患者向け治療薬として開発中。(同)
(コメント)
宮城や山形、愛媛、沖縄で感染拡大が著しい。
足元3日間の1日当たり感染者数をみてみると、
23日 24日 25日
宮城 21人 171人 161人
山形 20人 21人 49人
愛媛 23人 24人 59人
沖縄 75人 68人 77人
東京 337人 420人 394人
参考で東京をのせているが、人口比では東京よりも多い。
大都市からのビジネスや旅行など人の移動によるものだろうか、理由はわからない。
同じような現象が続くと全国的な感染拡大になる。
東京が感染拡大のキーになるとみられるので、変異株の感染状況が分かるように検査を拡大すべきである。
ここでもなぜすぐに拡大できないのか、諸外国ができて日本はできない明確な理由の説明がない。
PCR検査も同様であった。