歴史が面白い315

令和3年4月26日

  <4月26日>

都、コロナ定期検査を拡充。東京都は高齢者施設や病院の職員を対象に実施している新型コロナウイルスの定期検査を拡充する。対象施設を広げて17万人規模で実施するほか、頻度も月1回から週1回に高める。高齢者へのワクチン接種完了には時間がかかる。無症状感染者を積極的に見つけ出すことで、重症化リスクの高い高齢者への感染を未然に防ぐ狙いだ。(日本経済新聞4月27日)

 

感染封じ込め 優劣鮮明日本経済新聞とフィナンシャルタイムズは共同集計で、コロナワクチン接種は25日までに世界で10億回を超えた。1回以上接種した人はイスラエルで約6割、英国では約5割に達した。感染拡大しにくくなる「集団免疫」に必要な人口の7割以上の水準に近い。両国では段階的に経済や社会活動が正常化に向かいつつある。

インドでは新規感染者は1日当たり約35万人と過去最悪だ。デリー首都圏では治療に使う医療用の酸素が複数の病院で不足する。急拡大した原因の一つは変異ウイルスの存在だ。インドでは3月に1つのウイルスで特徴的な2つの変異を併せ持つ「二重変異」が確認され、最近では「三重変異」も見つかった。

マスク着用などの感染対策が十分にとられないなかで大規模な集会も感染に拍車をかけた。インドでは3月末から西ベンガル州など5州で州議会選に向けた演説が始まった。数千人の聴衆の多くがマスク未着用だった。3月から4月にかけて数百万人のヒンズー教徒が聖地に一斉に集まる宗教行事を通じても感染者が続出した。(同)

 

米英パキスタン 医療支援方針。感染者が増え続けるインドの状況を受け、欧米をはじめとした各国は医療支援に動き出した。

米政府は25日、インドに対し、ワクチンの原材料や治療薬、人口呼吸器などの供給を含む医療支援策を明らかにした。バイデン大統領はツイッターで「流行初期にインドが米国を支援してくれたように、我々は必要なときにインドを支援する」と投稿した。英国も25日に支援を表明した。

インドとカシミール地方の領有権を巡って対立するパキスタン政府も、人工呼吸器などを支援する方針だ。(読売新聞社4月27日)

 

大規模接種会場 モデルナ製使用方針。政府は、東京と大阪に5月中にも設置する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場について、米バイオ企業モデルナ製のワクチンを使用する方針を固めた。同月中に同社ワクチンの製造販売が承認されることが前提となる。(同)

 

イスラエル 日常徐々に新型コロナウイルスのワクチン接種が世界最速ペースで進んだイスラエルで、屋外でのマスク着用義務が世界に先駆けて解除された。街は活気を取り戻しつつあるが、最近は接種のペースが鈍り、国内では新たな変異ウイルスも確認されている。5月からは外国人観光客の受け入れも始まる予定で、「緩み」を警戒する声もある。

人口の54%がすでに2度の接種を終えた。最近は1日あたりの新規感染者数が100人前後で推移し、ピークだった1月の100分の1に激減した。今月22日には昨年の6月以来、約10か月ぶりに1日の死者がゼロとなった。

だが、順調に進んできたワクチン接種のスピードは、ここにきて足踏みが続く。1月中旬は1日20万人以上が接種したが、現在は約1万人にとどまる。副反応への不安から接種をためらう人や接種会場が縮小されたことなどが理由とみられる。(同)

 

 

(コメント)

インドは1日35万人が感染しているが、アジアの諸国はどうだろう。

欧米、南米の状況は日々の報道に上がっていたが、アジア諸国は感染が少ないので話題にのぼらない。

4月27日時点で久しぶりに確認すると。日本がアジアでは感染大国のグループに入る。

累計感染者数でみると、多いのはインドネシア164万人、フィリピン100万人に次いで日本が57万人、マレーシア39万人が多いグループだ。

その次が韓国11万人、中国本土9万人、シンガポール6万人、タイ5万人と続き、

コロナ優等生のベトナムは2846人、台湾1104人と1万人を大きく下回るのだ。

欧米主要国に比べれば、日本は1桁以上少ないと言っているが、アジアでは逆に1桁、優等生のベトナムや台湾と比べれば2桁も多いのだ。

何が違うのか冷静に分析する必要がある。