歴史が面白い373

令和3年6月23日

  <6月23日>

コロナ予算、30兆円停滞新型コロナウイルス禍を受けて2020年春から積み増してきた国の予算73兆円のうち、約30兆円を使い残していることが判明した。家計や企業への支払いを確認できたのは約35兆円と名目国内総生産(GDP)の7%程度にとどまった。GDPの13%を支出した米国と比べ財政出動の効果が限られる展開となっている。危機脱却へ財政ニーズが強い時にもかかわらず予算枠の4割を使い残す異例の事態は、日本のコロナ対応の機能不全ぶりを映し出している。(日本経済新聞6月24日)

 

接種2回完了1000万人超。政府は23日、新型コロナウイルスワクチンに関し、2回の接種を終えた人が1073万人になったと発表した。累計の接種回数も3438万回を超えた。65歳以上の高齢者のうち1回目を終えた割合も5割に迫る。接種率の高い一部地域で新規感染や重症化を抑えられている事例が出ている。(同)

 

「総量の上限に」。ワクチン接種に関連し河野太郎規制改革相は23日の記者会見で、企業での職場接種の新規受け付けを25日午後5時で一時休止すると発表した。申請が殺到し、モデルナ製ワクチンを供給できる量の上限に達しそうだと判断した。同じくモデルナ製を使う自治体の大規模接種会場向けも23日で新規受け付けを止めた。(同)

 

英、観客6万人超に拡大。英政府と欧州サッカー連盟は7月にロンドンで開催するサッカー欧州選手権の準決勝と決勝について、6万人超の観客入場を決めた。世界が注目する試合をテコに、新型コロナウイルスからの復活をアピールする。足元では感染力の強いインド型(デルタ株)が流行し、欧州では懸念も広がる。(同)

 

モデルナ接種後 初の死者厚生労働省は23日、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの接種後に、高齢男性1人が死亡したと公表した。モデルナ製接種後の死亡事例の公表は初めて。米ファイザー製でも、新たに20~100歳代の男女159人が接種後に死亡したと報告された。

モデルナ製では、94歳の男性が接種翌日にくも膜下出血で死亡。接種との因果関係は「評価中」とした。ファイザー製については、接種後の死亡事例は累計355人となった。そのうち78人は接種との因果関係は「評価中」、その他は「評価できない」か「認められない」とした。

また、急性のアレルギー反応のアナフィラキシーで国際基準に合致したのは、13日までの報告で、モデルナ製は0件だった。ファイザー製は計238件で、接種100万回あたりの発生頻度は10件となった。(読売新聞6月24日)

 

アストラ製 60歳以上軸。英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は、60歳以上を軸に、公的な接種の対象に加える方向で調整に入った。30日に有識者検討会で審議する。(同)

 

 

(コメント)

モデルナ製のワクチンの死亡例が1件出たという。

一方、ファイザー製は355件報告されている。

厚生労働省の審議会の資料で確認すると、

ファイザー製は2月17日から6月13日までに審議会に報告された死亡例は277件、6月14日から6月18日までに、医療機関または製造販売業者から報告された事例は78件で合計355件にのぼるということ。

同様にモデルナ製は6月13日まで0件で6月14日から18日までが1件ということ。

審議会の詳細分析は6月13日までとなっている。

ファイザー製の6月13日の277件の国際比較がされている。

日本は 100万人接種での比率では 16.2件/100万人(1714万人)

    100万回接種での比率では 11.9件/100万回(2324万回)

人数、回数など接種の規模によって比率は変わってくる。死亡数は累積だからである。

米国では人数で2837万人となった2月16日までで

    100万人接種での比率では 18.0件/100万人

英国では回数で2640万回となった6月9日までで

    100万回接種での比率では 16.0件/100万回

となる。

ぴったりと比較できないが、累積で増えていくとみると仮定すれば、

米国よりはペースが速く、英国とはペースが遅いようだ。

 

しかし、直近の5日間(6月14日から6月18日)の医療機関または製造販売業者から報告された分の78件はペースが一段と上がったようだ。

これは次回の審議会で分析される。

 

分析した277件のうち65歳未満は29件ある。

65歳未満の内訳は出ていないが、主に医療従事者である。

6月13日時点で519万人が接種されているという。

100万人に5.6人である。

 

メリットとデメリットを勘案して判断するといわれている。

人によってリスク許容量が違う、どう判断するかは分かれるところだ。