歴史が面白い929

令和5年1月14日

  <1月14日>

「#病床逼迫リスク続く。

 #「全数」見直し 保健所ひと息。

 #コロナ関連死 6万人。

 @英戦車供与意向 スナク氏が伝達。

 *日米同盟、新段階に。

 *社説 緊張制御する安保戦略を。」

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病床逼迫リスク続く。新型コロナウイルスの累計感染者数は、この3年間で3100万人を超えた。このうち約2950万人は、オミクロン株が流行の主流となった昨年1月以降の感染者だ。オミクロン株になり重症化率は大幅に低下した。しかし、持病や体力の低下に悩まされる高齢者らにとっては依然として大きな脅威だ。第8波の感染拡大に伴い、入院する人も増え、13日時点の病床使用率は、34都府県で50%を超えている。政府が、感染症法上の位置づけを「5類」に引き下げることを検討する狙いの一つに、コロナに対応する医療機関を広げることがある。ただ、仮に受診出来る医療機関が増えても、感染者が、それ以上に増えれば、医療の逼迫は起こり得る。

(読売新聞1月15日)

 

「全数」見直し 保健所ひと息。コロナ感染拡大のたびに逼迫していた保健所の業務は、第8波では比較的落ち着いている。最大の要因は昨年9月のコロナ患者の「全数把握」の見直し。医療機関が保健所に提出する発生届の対象が65歳以上の高齢者ら重症化リスクの高い患者に限定されたことで、保健所が処理する件数が大幅に減った。

(読売新聞1月15日)

 

コロナ関連死 6万人。中国の衛生当局は14日の記者会見で、2022年12月8日から23年1月12日にかけて、新型コロナウイルスに関連する医療機関での死者数が5万9938人だったと発表した。これまで発表していた死者数は1日あたり数人。「感染データが不透明だ」とWHOや欧米諸国が批判しており、公表に踏み切ったとみられる。

日本経済新聞1月15日)

 

英戦車供与意向 スナク氏が伝達。英国のスナク首相は14日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話で会談し、英陸軍の主力戦車「チャレンジャー2」を供与する意向を正式に伝えた。実現すれば欧米製戦車の供与は初めてとなる。

(読売新聞1月15日)

 

日米同盟、新段階に。岸田文雄首相は13日(日本時間14日未明)、ホワイトハウスでバイデン米大統領と会談した。バイデン氏は「同盟を現代化する」と表明し、日米で同盟関係を新たな段階に引き上げると合意した。日米一体で中国やロシア、北朝鮮への抑止力を高め、東アジアの国際秩序を維持する狙いだ。

日本経済新聞1月15日)

 

社説 緊張制御する安保戦略を。日米首脳会談は、軍事増強を続ける中国への危機感を背景に、同盟の一体化を一段と深化させることを確認するものとなった。ロシア、北朝鮮の動向を含め、安全保障環境が厳しさを増す中、抑止力を強化することは必要だ。だが、その内容が日本の防衛や地域の安定にとって最適なのか、外交的側面がおろそかになっていないのか。懸念が募る。

軍事力には軍事力で対抗するという発想ばかりが目立つことも問題だ。共同声明には、外交への目配りが乏しく、最後に日米豪印や東南アジア諸国連合ASEAN)などとの協力に簡単に言及しただけだった。軍事的抑止と外交は、安全保障の両輪だ。にもかかわらず、地域の緊張を緩和するための戦略が見えてこない。

通常国会が今月下旬から始まる。安全保障政策の大転換を米国に説明した後、与野党で議論するというのは順序が逆転している。徹底した審議が不可欠だ。

毎日新聞1月15日)